世界の説明書
 そして、殺したがっている方に、大切に思おうとしている方は、全てを相手の為に、犠牲にしたあげく殺される。これがこの世界の構図だ。お前達は本当に殺すのが好きだな。仲間内でも、相手の意見、考え、宗教、価値観、神、そういった物を、自分の思想でいとも簡単に殺す。消す。意味の無いものにする。この世の何が正しく、何が間違いかを教えてくれるはずの神様は、今日もお前らの醜い争いをみて、そろそろ人間を滅ぼそうかどうか考えている。神がそんなだから、人々は暴走し、自分が一番正しいと勘違いし、セカイを勝手に変えようとする。自分の都合のよい方に現実を変えていく。現実を見つめる目が歪んでいく。自分だけがよければいいという目線で全てを捕らえ、邪魔なもの、嫌いなものは、もうその視界には映らない。その瞬間、セカイは一気に変わる。何もせずに、消えてもらいたい人間が目の前から消えてゆく。
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