世界の説明書
彼の全身に集まった赤い光の数が倍になった。そして、一瞬の爆発音の後、その光は、赤い液体に変わった。噴水のように液体が噴出す。彼の体のあらゆる場所が吹き飛び、砕け散る。彼は、完膚無きまでに叩き潰された。見下す、突き刺す赤い視線に粉々にされた彼。とうとう本当に殺された彼。世界が彼に求めたものは、死だったと彼は言った。苛め抜かれた彼は、合法的に抹殺されてきた彼は、人々の憤怒の制裁を受けた。世界は彼を憎んでいる。何故なら、彼が人を殺したからだ。今まで彼が感じていた嫌悪は彼の卑屈なセカイの産物だったのかもしれない。世界を彼がそう見ていただけかもしれない。体に熱い針が突き刺さるような感覚の中で彼は、ずっと考えていた。
自分の母親以外の人間なんて本当はこの世界にいなかったんじゃないかと。
母親以外から、褒められた事も、話しかけられた事も無かった。罵声を浴びせられ、蹴られるだけの他人とのスキンシップ。それこそが絶対におかしい。そんな関係なんて、あるはずがない。なら、やはり、この世界には自分と母親しか、いなかったのだ。
やはり、私は正しかった、 、
自分の母親以外の人間なんて本当はこの世界にいなかったんじゃないかと。
母親以外から、褒められた事も、話しかけられた事も無かった。罵声を浴びせられ、蹴られるだけの他人とのスキンシップ。それこそが絶対におかしい。そんな関係なんて、あるはずがない。なら、やはり、この世界には自分と母親しか、いなかったのだ。
やはり、私は正しかった、 、