世界の説明書
じゃあ、もし、その忌み嫌うホームレス達が、あいつに、、、、、くくく、だ、か、ら、二郎はまた新しい囮を見つけた。囮、囮、囮、OTORI.見つけた。いつもの二郎の庭、あの薄暗い公園でだ。暖かくなってきた公園のベンチに我が物顔で寝そべり、ランチタイムの残り時間を自然の緑に囲まれデトックスしようとしているさわやかな二十代の派遣社員の男女が座るベンチのわずか二メートル後ろで脱糞をしていた男だ。歯は全て抜け落ち、目の眼球が二時と八時をさしている。なぜかいつもタバコは持っていて、酒もどうにか調達しているらしかった。二郎はその男の一週間を探った。すると、この町の炊き出しの多さにはびっくりした。男は炊き出しでもらったお土産のドーナツを、年で動けなくなった自分の母親の青いテントの中にそっと置き、一服して帰っていくのだった。しかも、それが毎日の事だ。たまに酒を飲み、訳が解らなくなり、町中に迷い込む事もあったが、だいたい、直ぐに捕まり、裏道に返される。風呂には何年も入っておらず、この辺りでは老舗のような存在だった。交番の警官のほとんどがこの男を知っていた。そういう男だった。これこそ最高の素材だった。
なぜなら、
なぜなら、