世界の説明書
なぜなら




 なぜなら、二郎が考えたのは、正人を殺す事でも、いたぶる事でも、二郎の大好物の肉片の様にするでもなく、

正人に、

ホームレスの事を、

  殺させる。


そうすれば奴はしばらく刑務所から出てこれない。そうすれば、あの子は、、、、、

考えただけで気持ち良くなってきた。




「おじさん、ここはみんなのベンチだから、ベッドみたいに使わないでよ。」

 と、二郎は真昼のベンチで寝ていたそのホームレスに話しかけた。

 「、、、、、、、んん、あんた、誰だ?」

 寝ぼけ眼で話しかけられた男はゆっくり目を開いた。
 次の瞬間、二郎は思いっきり彼の禿げ上がった頭頂部を蹴り上げた。
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