おまけ

「だ~か~ら、浜名さん。何回言ったら理解するのかしら?

教育係の桜木君ちょっと来て!」


オフィス内に響く私の怒り声は、一瞬にしてその場の全ての人間を凍りつかせた。


「は、はい!」


「貴方はどういう教育をしたのかしら?なってない、やり直し」


「すみません、梓先輩」

横には今にも泣き出しそうな新入社員。


頭を下げる涼のネクタイを掴み、小声で耳打ちした。


「後で、私の所に来るように」


そう言うと、二人を席に帰した。

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