愛してよダーリン

チャラ男現れる





電話をしてたあたしの様子を見てた紫音や千里たちは、なんとなく雰囲気から気づいてくれたのか、



「絶対負けるな」



そう言ってくれた。




うん。負けない。

あたし絶対負けない。

あのトップモデルの沙絢ちゃんに勝ったんだもん。

負けるわけがない。




あたしが彼女なんだ。

それが事実なんだもん。




これくらいで泣いてらんない。




その日の夜はひたすらくだらない話ばっかして、寝たのは夜中の2時頃だった。




そのおかげで莉加ちゃんと樹があの後どうなったのかって余計なこと考えなくて済んだ。




だから言葉では言ってないけど、紫音や千里たちにすごく感謝した。




精神的な方がこの短期間で想像しなかったくらい強くなったと思う。



やっぱり周りの人の存在は大事だし、あたしの周りにはあたしを良い方に変えていってくれる人がたくさんいる。




きっと1人じゃ頑張れなかった部分が数えきれないくらいあるはず。




.
< 325 / 426 >

この作品をシェア

pagetop