この星空を君に

出会い



 あの日も、星が綺麗な日だった。


 「まじ星綺麗だよね!見えてる理沙?」

 わたしは自転車の後ろに乗せている理沙に呼びかける。

 「なんてー?車の音で聞こえなーい!」

 「携帯ばっかピコピコやってないで、星見なよーっ!まったく、最近の若いコは!笑」

 「ごめんごめん。彼氏なんだーっ♪あっ、名月ここここ!」

 バス停の前で急ブレーキをかけた。あやうく、荷物が落ちるとこだった。

 「名月いつもありがとねっ♪明日も練習がんばろうね〜っ♪」

 自転車から降りる理沙は、小さくて、ほんとに可愛い。多少生意気でも、許せる(笑)

 「気をつけて帰りなよっ。」

「名月もねっ!名月、今日いいことあるかもね♪」
 じゃっ♪と理沙は駆けていった。


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