コーヒー牛乳
「ちょっと!」
後ろから声がした。
たぶん、3年の奴らだ。
足を止め、後ろを振り返った。
案の定、そうだった。
「何。」
さっさと帰りたかったのと、眠いのとで正直イライラしていた。
「いつになったらその派手な格好は治るのかなと思って。」
またか。
「別にあたしがどんな格好しようと関係ないでしょう?いちいち文句つけてくるのもうやめてくれない?本当に暇なんだね。」
「あんたがもっと後輩らしくなったらやめるところなんだけど。」
この文句もよくわからない。
先輩ってそんなに偉いわけ?
たかが少し先に生まれただけのくせに。
「そんなくだらない話ならもう帰らせてもらうけど。」
答えも聞かずに歩き始めたら、手を振り上げてきた。
殴られる。
そう思った時にはすでに相手の頬を叩いていた。
< 11 / 27 >

この作品をシェア

pagetop