コーヒー牛乳
「あ、ねぇ待ってよ。」
聞こえないふりをしてひたすら歩いた。
すると、彼は走って追い掛けてきた。
追い付かれると、隣に並んで一緒に歩き始めた。
「何なの?もう用事はないって言ったでしょ?」
私は呆れながらも話し掛けた。
「あたしあんたに何かした?そりゃぁ昨日はご馳走になったけど、その分の金は返したろう。」
「お金は返してもらったけど、僕は君と話したい。」
「意味がわからない。あたしは何も話すことはない。」
「君に興味があると言っても?」
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