あたしだけのお医者さん






最初は何でか分からなかったけど


きっと熱あって嘘ついてたことに怒ってるんだと判断した。







春人がこっちを向いたのが雰囲気でわかって。








怖くて、反射的にぎゅっと目を潰った。










「…由香」



ビクッ





「ごめんな」



え?




あれ?
怒らないの??

なんか謝られてる…









「辛かったろ、

こんなになるまで我慢して。

もっと早く気づくべきだったのに。

俺のせいでごめんな」







そう言ってぎゅっと抱きしめてくれた。






あたしは驚きと、熱で朦朧としてたのもあって返す言葉が見つからず、

ただされるがままだった。






そのあとあたしをベッドにゆっくり横にした春人は、






「由香、今から病院行こう。

この熱じゃ点滴しないとだめだ」







え!?
病院って…





橘さんがいる。

今、会いたくない…






「ぐすっ…

家がいい……。

お願い、、お願い春人…」









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