あたしだけのお医者さん
「先生………」
「あっ、ごめん。
起こしちゃった??」
そう言って先生はベッドの傍にきた。
「いえ、眠れなくて。」
そう言うと先生はあたしのおでこに手をあてて、
「熱いな。
ちょっとごめんね。」
そう言ってあたしのパジャマのボタンを少し開けて、聴診器を胸にあてる。
胸が苦しい。
先生がいるだけで胸がキュンってなる。
でも………
きっと先生にはあたしのことなんて子どもだし、
ただの患者にしか思ってないんだろうなって思ったら、
凄く悲しくなってきて、涙が零れてきた。