【完】宛先不明のラブレター


「いいです! じゃ、さよなら」


俺の言葉を特に気にする様子もなく、慌ただしく去っていこうとする果枝ちゃんを見て、…もう会えないのかな、と思った。


思ったけれど、俺はまた彼女に会いたいと思った。

もっと果枝ちゃんのことを知りたい、と思った。




…何故?

興味本位だ、多分。


胸のドキドキも、すべて、気のせいなのだから。




…俺には、茉莉がいるのだから。


< 159 / 391 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop