【完】宛先不明のラブレター
茉莉がいるのに、他の女の子に興味本位で近付くことは、裏切りに値するのだろうか。
…いや、そんなことは、ない…はず。いや、ない。
だって、俺は茉莉が好きだから。
愛しているから。
「…じゃあまたね。」
そんな言い訳じみたことを考えながら、去っていく彼女にそう言った。
俺の言葉に反応した果枝ちゃんは、俺の方を振り返った。
俺が手を振ると、彼女もにこにこしながら手を振ってくれた。
…俺の言葉に対する返事は、なかった。
なかったけれど、自惚れてもいいのだろうか。
彼女は、果枝ちゃんは、きっとまたここに来てくれると。
ここでまた、会うことが出来ると。