【完】宛先不明のラブレター
いつもこんな感じだった。
当り障りのない話をして、仕事帰りの1、2時間を果枝ちゃんと過ごす。
そして茉莉のいる家に帰っていく。
ここ数日で、俺の生活スタイルに『果枝ちゃん』が加わった。
加わったことで、俺の生活は大きく変わっていた。
いつもは寄り道すらしなかったというのに。
茉莉の待っている家に、すぐに帰りたくて。
今も、帰りたくないからここに来ているわけではない。
けれど、茉莉の待っている家に帰りたい、という気持ちよりも先に、果枝ちゃんに会いたいという気持ちがあった。