【完】宛先不明のラブレター
わかっているけれど、…これ以上果枝ちゃんに近付いてはいけない、と頭が警告した。
取り返しがつかなくなる、と。
だから、わざと彼女との間に線を引いた。
『大人』と、『子供』という区切りの線を。
「…相手が俺だからいいよ、まだ。でもそこらへんうろついてる男だったら確実にホテル行きだよ?…だいたいなんでいきなり…」
はぁ、とわざとらしくため息をひとつ。
果枝ちゃんの顔から目をそらし、俺は彼女の上からよけた。