【完】宛先不明のラブレター



俺のうろたえた様子を見た瞬間、果枝ちゃんがふっと笑った。




「…あははっ、聡さんかわいー!」

「!、果枝ちゃん!」


どうやらからかわれていたらしい。


…いつもならこのくらい、見破れるというのに。

どうして、こんなに余裕がなくなるんだろう。

格好悪いな、俺。




そう思いつつ、果枝ちゃんの方を向いた。

正面から、今日初めてお互いを見た。


それと同時に、沈黙が流れる。

目をそらすことが出来ない。



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