【完】宛先不明のラブレター


「いったぁー…。聡さんひどーい」

「果枝ちゃんがからかうからっ」


からかうような口調でそう言う果枝ちゃんに、子供のような反論をする、俺。


…こんなに自分が余裕がなくなったのなんて、一体いつ以来だろう?

果枝ちゃんといると、ペースを乱される。


けれど俺は、それが嫌ではないらしい。




「…あたしのせいですか?」


さっきまでニヤニヤしていたのに、急にしゅん、とした表情でそう言う果枝ちゃんに、思わず動揺して、慌てて口を開いた。




「え、…いや、その、」


< 215 / 391 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop