山田田町の大喜利ポエム
#1 「トマト・Wii・つくば」
私は学歴詐称で筑波大学にいたことになってるのだが(だから今から話す事もすべて捏造)、そんときつきあっていたカツヲは野球が上手で、子犬をかばって馬から落馬しカダラ(京都弁で体の事をカダラという変換できないフインキなニュアンスにおいて、カダラ。)をどうにかするまでは野球部で部長で補欠という非常にビミョーなポジションだった。

カツヲがどうにかなってしまったので身の振り先を考えたが、双子の兄のタツヲが育ちもビジュアルも非常にビミョーで、トータルテンボスのもさもさみたいなのとつるんでボクシングをしていたりしていたので、私はカツヲと引き続きつきあうことが得策と判断した。

半年後、1ヶ月間の昏睡生活を添い遂げましたよ的な成り行きを演出し、カツヲの処理担当から第一婦人に昇格した私がいた。カツヲのカダラはもう使い物にならなかったが、圧力団体がスポーツの商工会議所的ポジションな特殊団体に無理難題をねじ込んでくれたおかげで、「野菜球」、つまるところ野菜でする野球が大学野球の正式種目となり、カツヲはリトルリーグ(宇和島ボンバーズとかそうゆう名前のやつ、ボーイスカウトと並んで私にとっての小学校正体不明七不思議)以来念願の正ポジションを獲得した。

カツヲは野菜球の打撃を練習するのにWii(知らない人に説明しておくと、家族全員が狂人のように刀を振り回したら楽しいですよ的な、おしつけがましい割りにかなり売れてるいけすかないアイツ)を用いていた。画面に迫り来るナスビやバナナ(野菜球規則によるとバナナはおやつではなく野菜である)に向かってWiiリモコン(ときどきゾンビやらお化けやらの怖い声が鳴りびくっとする棒)をキチガイのように振り回している姿はなんだかアレだけど、まぁ21世紀ぽいよね。

ところがカツヲは、ある日バーチャル世界は飽き足らず、Wiiリモコンでトマトを打ちたいといいだした。それなんてファシズム、どんだけムッソリーニ気分なのさ。


カツヲがWiiリモコンで打つトマトの鮮血がつくばの青い空を染めてゆく。私はそれを本当にきれいだと思った。

それは最近私のチチやケツをガン見してるタツヲに乗り換えようと決めた瞬間でもあった。
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