大空で駆ける
アタシと渚のすぐ横をさっきの軽自動車が走り去っていく




「……ばか!渚!」

目の前がボヤける
渚が揺れてる

「ばかって…俺はお前のこと探しに行ってやってたんだぞ」

渚の強気な口調

そうなの?
アタシを探してくれてたの?
門限を過ぎたアタシを
渚もアタシみたいに探してくれてたの?

いつも生意気なくせに…

「おい、泣くなって」

どうして良いかわからない渚はその場で
困り果てている
そこに千尋が来た

「渚、お前どこ行ってたんだよ?って、夕佳?!なに泣いてんだよ?!」

千尋もアタシを見て驚いていた
仕方ない、だって千尋も渚もさっきのことは知らないんだもんね…
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