Treasure!
直後。

「おい、娘」

突然、声がした。

俺とも、ティアとも違う声。

耳を疑ったが、間違いない。

その声は、目の前のクイーンローチが発したものだった。

「どうした?ローチが喋ってはおかしいか?」

まるで嘲笑うかのように複眼が蠢いた。

「娘…わらわの紹介に誤りがあろう…わらわは只のクイーンではない。ローチを超越した存在じゃ。訂正しろ」

「……」

クイーンの言葉に、ティアは歯噛みした。

「コウ…このクイーンローチはね…Eウイルスを所持していたの」

< 254 / 372 >

この作品をシェア

pagetop