【連作】そらにかなでし〜平安朝禁断恋草紙⑤〜
主上が中宮腹の皇子、二の宮の立太子、つづく春宮妃の立后などと、世の沸き立ちてより一月(ひとつき)あまりが過ぎた、秋も深き頃。

一の君が弟君とともに訪れました、五条大路に建ちますこのお屋敷の、西の渡殿からも、色濃き紅葉の葉の様が、錦のようにご覧になれるのでした。
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