†Devil Kiss†
───────────・・・・・



《災いが起こるかもしれないんだぞ?》


《だけど・・・ユハの恋を実らせてあげたいの。ローズと幸せになってほしい》


《じゃぁ、俺が犠牲になる》


《何言ってるの?それならあたしも》


《お前は生きてくれ。》


《どうして?!》


《どうしてって・・・》


  ・・・・───────────




「まったく・・・どいつもコイツも」



セドリックは呆れたように言った。



「悪魔が恋だの愛だの、何を言ってるんだ?」


「悪魔が、誰かを好きになったっていいだろう?」


「悪魔の風上にもおけないね。悪魔は、誰かの悲しみ、怯え、恐怖を見て喜ぶもの。なのに・・・」


「それは違うわ。セドリック」



クロードを抱き留めていたアリスはセドリックを睨んだ。



「アリス?」



セドリックは背中から血を大量に流し、辛そうな顔をしている。



「悪魔だって、人間のように恋だってするわ。時代が移り変わるように、悪魔だって変わるのよ。」




色々調べていくうちに
わかった。



実は、魔界の中でも密かに
恋をしている者が


少なからずいることを・・・



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