†Devil Kiss†

悪魔と美女

それから1週間─────・・・



「おっ!ローズ、おはよう。今日も一段と美人だね」


「そんなお世辞はやめて下さいよ」


「やぁ、ローズ。今夜一緒に、月でも見に行かないか?二人だけで、誰もいないところで」


「あら、月よりも、あなたが変な動きをしないか見なくちゃいけないわね」



村はいつものような活気が溢れている。



いつものように、歯の浮くようなセリフで、男達は女を振り向かせようと、必死だった。



まったく、毎日よくやるわ。



ローズは早めに買い物を済ませ、さっさと家に帰った。



「ただいまぁ」


「お!おかえり。早かったね」



マリーは洗濯物を外に出そうとしていたところだ。



「えぇ。何だかつまらないし・・・」


「疲れでも溜まってるんじゃないのかい?」


「はぁ・・・そうかもしれないわ」




ローズはそう言うと、外に出た。



そして、いつものお気に入りの木の所に行った。



木漏れ日が気持ちいい・・・




あれから、マリーや村の人達はユハのことを全て忘れてしまったらしかった。



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