今よりもっと強くなれ!!~我が子が障害を持って生まれたら…~

当たり前なんだけど、涼也とは違う普通の五体満足の男の子。


そして当たり前なんだけど、ちゃんと話せて歩けて・・・・と、もう自分で何でも出来てる男の子。


でも涼也と同級生の子は幼稚園で見慣れてたし特には何も思わなかった。



少しだけ強くなって現実を受け入れられるようになった・・・の…かなぁ―――私は。



そして私は言った。


『あっ、幼稚園には行かないんです…って言うか行けないんですよ。実は重度の知的障害でねぇ…』


―――と、明るく笑って言った。


明るく感じの言いお洒落な奥さんは、笑顔から真面目な顔に戻して
『そうなんですか…。じゃあ今まで遠い所で大変だったねぇ。
なんかあったら言ってね。』


……と、また笑顔に戻してくれた。


私は、内心、関わりたくないなぁ……って言う顔をされなくて良かったとホッとしていた。


それから同じような質問を何軒かされて私は同じように返事をした。


全部で7軒の挨拶を終えて分かった事…。


それは、


ここも優しい人達ばかりで良かった・・・と。
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