逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫
そういう人は大抵、男兄弟がいたりする。
透「狭哉、あとで謝れよ。
とりあえず東京に着いた。友達…と会うか??」
「あ、はい。今連絡します。」
私は携帯を取り出し、羅奈に電話をした。
「もしもし??今着いたよ~!…………うん
。………あ、そうなんだ。
じゃあ学校に行くね。
……………私服だよ~。当たり前じゃん!
…………………うん。また後でね。」
電話を切ると、行き先は学校??と透センパイが聞いてきたので、はいと返した。
羅奈たちは補習で夏休みもたまに登校しているらしい。
よく考えれば私も去年は同じだった。
運転手の矢沢さんに学校の方向を説明しながら私たちは移動をした。
フと…思い出す。
この車はかなりの高級車。
そんなのが夏休みとはいえ学校の目の前に停まっていれば…
目立つ!それは確実だ。
「やだな…」
こいつらと一緒なのも嫌だ。
そうだ、ここは地元。
私は道がわかるから、いちいち柊兄弟と一緒に行動しなくても私は一切困らない。
「あの、矢沢さん。ここでいいです。降ろしてもらえますか??」