イケメン霊能少年の憂鬱
「いいからそっち持って!」


オレもナツも、
カミナリと雨のせいで、
つい大声になってる。


オレたちは力を入れたが、
岩は動く気配がなかった。


――ダメか……


諦めかけてナツを見ると、
ナツは真剣な目で岩を見ていた。


オレは周りの空気が
少しピリピリとしてきたのがわかった。
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