イケメン霊能少年の憂鬱
オレはその時、
自分でも意外なほど落ち着いていた。


ナツはしゃがみこもうとしてたので、
腕をとり、できるだけ祠から
遠ざかるように走り出した。


――オレの考えが正しければ……


》》》!!!ドカン!!!《《《


カミナリがまた落ちたのがわかった。


オレはとっさに、
ナツの後ろに入り、倒れこんだ。


背中に何かの破片が激しく当たる。
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