イケメン霊能少年の憂鬱
横穴はかなり身を屈めて
通らなければならない高さだった。


ゆっくりと奥へ進むと、
青白い光が見えてきた。


穴の中は暗闇で、
その光は目で捉えたものでは
ありえなかった。


――これもビジョンだ


オレの霊感は、
何かが聞こえてきたり、
ぼんやりとしたイメージで
得られるものが多かったが、
この山で龍の姿を見て以来、
色を持ったビジョンを
幻視できるようになっていた。


(ズリッ)
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