イケメン霊能少年の憂鬱
「そうだ、
 この街の伝説、知ってる?
 龍の……」


オレは困って、話を変えた。


「なんか、
 エライ人が乗ってきたっていう?」


「そう。
 龍はその神様に仕えてたんだ」


あまり意図があって始めた話じゃなかったが、
そう言ってから、
オレはナツがその昔の神様の
生まれ変わりじゃないだろうか、
と漠然と思った。
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