きっと ずっと もっと。




……また、だ。


いい加減に、この甘えた関係をどうにかしないとと思っていたのに。


身に付いてしまったらしいあたしの躯は、コーちゃんからの啄(ついば)む様なキスを拒む事などできず。

結局、昨夜も流されてしまった。


――判ってる。

恋人でもないのに、こんな関係は決して良いものではない事。


あたしだって何時までも、何も判らないままの子供じゃあ、ない。

これじゃあ幼馴染みの枠を超え、ただ利用されているだけ。
冷たくなった隣のスペースを見やり、溜め息を吐く。


既に蛻(もぬけ)の空と化した、コーちゃんの痕(あと)を残すベッドに酷く虚無感を覚えた。
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