きっと ずっと もっと。
卒業式の日。


「先生はやっぱり先生でした」

そう伝えたあたしに、お前に何かを教えるのは今日が最後だ、と言った担任は、

「これからは彼奴(あいつ)に教えて貰え。……色々と」

悪戯ににやりと笑った。

そんな担任を見て、担任は教師らしくないけれど、先生は教職が天職だと思った。


それと、あの人にも会った。


春休み中何度か幸大の元へ訪れたあの人の名前から、ショウビ関係の人だったと知った。


あたしと同じ様に左手の薬指に輝くホンモノを見て、この女性もまた幸せなんだと感じた。


そして最後まで教えてくれなかった、幸大の秘密。

あたしがそれを知るのは、もう少し先の事になる。


でもそれはまた、別の話――…




    【END】
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