悪魔と少女とkissマーク




私は弱いの

ずるいの



貴方と離れたくない
でも離れたい


貴方のそばにいたい

だけど貴方を縛りたくないの




だから


最初から無かったことにすることにした




貴方の中には私はいるかもしれないけど
私は今度貴方に会った時にはそのことなんて完璧に忘れている


…たぶん
もう会うことなんて無いだろうけど



『俺をそんなに忘れたい?忘れたいほど俺のこと嫌だった?』


冷たい
悲しい瞳



「…ええそうよ、お願い」




心臓がぎゅうぎゅう締め付けられて泣きそうだった



でも、ここで泣いたら駄目



私の一生に一度の大嘘
それがバレてしまう





< 174 / 317 >

この作品をシェア

pagetop