悪魔と少女とkissマーク



しばらく

何も出来ないまま立ち尽くしていた


だけど
結局、何も変わらない事しか分からなくて
私はふらふらと道へと出た



ぽかぽかと春のように暖かかった日差しは
いつの間にか雲がかかって風が冷たくなっていた



ああ…

終わりって案外
あっけないんだな…



てか、たった1ヶ月で終わっちゃったんだ


お姉ちゃんたちはこの前1年経ったって言ってたのにな…


嬉しそうに言ってたのにな…




私は
お姉ちゃんみたいに
素適な彼氏を作ることは無理かなぁ?




ふと、気付いたら
もう家が目の前に見えていた



…いやだよ

今は帰りたくない



そう思った私は
家の前で立ち止まっていた足をくるっと方向転換させて
目の前の神社へと駆けていった





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