お嬢様は元ヤンキー!?




「でもね、
やっぱりずっと一緒に…
なんて無理だった。隆之がアメリカに行くって言い出して…
何で行くの?ってずっと泣いてた。

――…隆之がアメリカに行く日、部屋で引き込もってたら隆之が入ってきて…

言ってくれた。


…『好きだよ』って――…」

「――…。
……えぇっ///!!!!ι
あの隆之がっ!?」

「ビックリだよね。
私聞いたとき声でなかったもん。

で、その後隆之はアメリカに行っちゃった―…

みたいな。」


――…ん?
もしかして隆之がアメリカ行った理由って緒方家の執事になる為――…?


「なんかもう一生会えない気がして、隆之に手紙書いたの。

…『私も好きだよ』って。

まぁ、告白の返事だね。」


妃ちゃんは話を続ける。


「何日待っても手紙は帰って来ないし、もう忘れたのかなって思った。

だから今、隆之が私の事どう思ってるか分かんないの。

でも、今でも私、隆之の事好きなの…」

「―――――…私ね、

隆之の事、20歳前後だと思ってたんだ。」

「へ?」

「それでね、一回聞いたことあるんだ。

『本田さんに大切な人はいますか?』って。

そしたら何て答えたと思う?」

「?」

「『めちゃくちゃ可愛くて憎らしい人がいる』って言ったの。

聞いたとき意味分かんなかったけど…

最近分かったんだ。

妃ちゃんの事だなぁ…って。」




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