お嬢様は元ヤンキー!?




―――――――――――――
――――――――――


――――――――ガラッ!!!


教室の扉を開けるとみんなの視線が私に向いた。

…こっちの方が怖いデス…ι

あ、ちなみにさっきの『次移動なんで』っていうのは嘘。

あぁでも言わないと帰してくれなさそうだし…


…ところで私はいつまでみんなの視線の的なんだろう…ι


「…渚ちゃーんっ!!!」


「は…はい…?」


叫んだのは妃ちゃん。
妃ちゃんはわざわざ私の所まで来てくれた。
それに続いてクラスの他の子たちも。


「大丈夫!?怪我ない!?」

「何された!? 痛いとこない!?」

「心配したよ~!!」

「出ていくときの渚カッコよかったよ!!」

「渚にホレそうになった!!」

「涙が止まらない~…!!」


…等々…みなさんいろいろな感想をお持ちで…ι 最後2つはなんだろう…ι?


「渚ちゃん。」


「妃ちゃん…」


「心配したよ…。」


「…ごめんーっ!!」


思わず妃ちゃんに抱きつく。


「怪我は…?」


「ない…」


「平気…?」


「うん…。…大丈夫…」


「ドラえもんの好物は…?」


「どら焼ー…。…今全く関係なくない?」




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