お嬢様は元ヤンキー!?
「景気付けに…ね?」
「あはは」と笑いながら言う妃ちゃん。
それにつられて私の周りにいた子も笑う。
「みんな…ありがとう…」
「本当に心配したんだからねー。」
「私、渚の立場だったらこんな明るく帰ってこれないかも!!!」
「えっ…!?それどういう意味っ!?」
「渚はポジティブだねって意味!!」
「言い換えたら呑気みたいな感じ?」
「どーいうことだぁっι!!」
「怒らない、怒らない。」
「スマーイル、スマーイル♪」
「もー…ι」
みんなわらわらと自分の席に戻っていく。
私も一緒に戻る。
……と。
「流石クイーン。無傷でおかえりか。」
ニッコリと笑顔で奏斗にそう言われた。
「何それ?嫌み?」
私も逆に笑顔で言い返す。
「いや?」
この時きっと黒い笑顔の私たちの間には火花が散っていただろう…ι
「授業始めるぞーっ!!!」
いきなり現れた、先生によって午後からの授業はスタートした。