君が笑顔になれますように
「じゃあ…屋上に行ってみる?」



准が空を見上げた。



「うん!!」



私は、准よりも先に屋上に続く階段を軽快な足取りでのぼる。



あっ……


はしゃぎ過ぎて、お弁当箱ブンブン振り回さないようにしなくちゃ…!



中の食べ物がズレちゃうよね…。



お弁当箱を揺らさないようにしながら、気を付けて屋上へと駆け上がった。



屋上の扉を開けると、温かい光に一瞬、目がクラッとする。



誰もいない屋上は太陽の光で満ちていた。



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