怖がり少女と吸血鬼
2 * 怖がり少女の混乱
 

あたしは、木の影に隠れつつ、そろりそろりと二人に近付いていく。



もーっ!
よくもあたしのお気に入りの場所で…



「…んッ…」




――――ん?この声、

もしかして……



あたしは耳を澄ませ、目を細めて二人を見つめる。

 
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