怖がり少女と吸血鬼
 

「島の隣な」


ふっ…やっぱりね。

現実はそう甘くはないんだよ。
わかった?柚子。


あたしはそう自分に言い聞かせながら、転校生が席に歩いていく様子を見ていた。



すると、転校生があたしを一瞬見た…、

気がするのは、気のせいか。







しかしこれは、気のせいではなかった。
 




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