怖がり少女と吸血鬼
「オラ、行くぞ」
そう言った瞬間、黒沢くんはあたしの腰に腕を回し、
ひょいっ
と、片手であたしを担ぎ上げた。
「えぇっ!?ちょっ、待…」
あたしがパニックになって口を開いたとたん、また黒沢くんに黙らされた。
「黙れ、餌」
え…
餌ぁ!!?
餌ってちょっと酷くない!?
あたしは人間扱いされてないことに反論しようとしたが、
次怒らせたら何されるかわからないので、口には出さないでおいた。