開かない窓
・・・・ああ、もう行かないと・・・じゃあ、俺はこれで。」
そう言って、月岡さんはくるりと背を向けると何故か足早に学校の方へと去っていった。

「え??」

(??。本当に何しにいくんだ?)

俺はその事に多少の違和感を感じたが、きっと忘れ物でも取りに行ったのだろうと思考を打ち切り、真っ暗になってしまった帰り道を模索する。

聞きたかった事が何とか聞けた事もあって、張り詰めてた気が一気に抜けた。

(明日、この事を蓮に話して、もう一度部室に行ってみようか?)

蓮が一緒に来てくれたら、もっと色々話が出来そうだし。
そんな事を呑気に考えながら、家路へと着いた。


そして俺は、後にあの時感じた違和感を気に留めなかったのを後悔する事になるとは、まだ知る由もなかった。

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