★俺様主人とパシリちゃん☆
14:愛してる☆




この頃、庵くんは指を絡めて手を繋ぐのが好きらしい



「~♪」



庵くんの笑ってる顔を見るのは好きだから、嬉しい



街で歩いていると、可愛らしいお店を発見した



どうやら、アクセサリー店みたい



可愛い…



ジーと見つめていた



「…寄ってく?」



「いいの?」



だって、明らかに庵くんとかが入るようなお店じゃないし………



「ナナが見たいんだろ?」



そう言うとお店の中に入って行く






「いらっしゃいませ」



店内は可愛い感じ



私はいろいろ見たけど、ブレスレットのとこで足を止めた



「…………」



ブレスレットは庵くんから、貰ったけど…アイさんのときに壊れちゃったんだよね……



「こーゆーの好きなの?」



庵くんは私に聞いた



「好きだけど」



みんな可愛らしいものばかりで、庵くんから貰ったようなやつは、なかった



その次に見たのは、指輪



私は、なんの飾りもないシンプルな淡いピンクの指輪に釘付けになった



「可愛いぃ…」



値段は万単位……



無理だなぁ…



可愛かったのに、



「欲しいのか?」



庵くんが耳元で言った



「まぁね、でも高いから諦めるよ!」



「ふぅん」



こうして、お店を出た







ちゃぷん…



家に帰ってきてお風呂に入る



「可愛かったなぁ」



諦めるとか言ってまだ根にもってる



庵くんは夜、バイトしてる



なんか、お金貯めてるらしい



「バイトかぁ…」



バイト…



そーだ!バイトしてお金貯めれば、買える!



バイト探さなきゃだな~



「目指せ、指輪代金☆」


1人お風呂で叫んだ


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