★俺様主人とパシリちゃん☆


なにより、楽になりたい



もう、堪えられないよ



私は家に帰った



自分の部屋で、カミソリを手首に当てた



バイバイ、朱里



バイバイ………


「庵くん…」



グサ!



血が出てきてる



………


意識が遠くなる…



バタン!!!



倒れこんだ



傷口が生暖かい………



意識がなくなった
















「…」



………



目が覚める



「菜々!!!」



朱里…?



泣いてる?



「……私…死んでないの……?」



「バカ!!!!なんで、言ってくれなかったの!!」



…………



「ねぇ、菜々…あたし頼りない?」



「…違うの…、朱里は大切な友達だから…心配させたくなくて……」



「大切な友達だから、言ってよ!菜々が、死んじゃうなんてヤダ!!!」



「ごめん…」



私はそれから、朱里に今までのことを話した



「何それ!!!庵くんに言わないの!!?」



「うん…だって、もう関係ないんだもん」



「…菜々……悲しいよ…そんなの」



「朱里に話したら、吹っ切れるかも!!」




庵くんのこと、まだ好きだけど



…頑張って吹っ切れるかな……






高校に行けるようになった日



「菜々!?どうしたの?」



「エヘヘ、髪切ったの…変?」



肩より下まであった髪をセミロングくらいまで、バッサリ切った



吹っ切るために



相変わらず、気分は悪い



でも、前より精神的に楽になった



「変じゃない!!可愛いぃ♪」



よかった



廊下に出ても、庵くんを探すのをやめた



諦めるために


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