不器用なLOVER
言ってることは分かる…。
けど…。
「透弥さんは?」
真っ直ぐ見つめる。
「透弥さんなら…この状況を変えられる?」
透弥さんもそらさずに見つめ返し
「駄目だよ…。
それは彼等の為には為らない。
この学園はパブリック校とは違う。何れ彼等も企業を…強いては日本経済を背負う逸材になるんだから…その為にも今は自分達の素行がどう影響を及ぼすかを知る必要があるんだよ」
厳粛に明断を下した。
理事長代理として当然の任務を、遂行しているのかもしれないけど
それでは朋弥さんとの勝負が無くなってしまう。
「透弥さんはそれでいいの?」
目尻を下げ、
「良いんだ…。朋弥とのことなら又別の機会にすれば良い」
嘘を吐く。
やっとここまで辿り着いたのに…
ずっと擦れ違ったままの不器用者同士がやっと素直に為れる時が、来たんじゃない。
「私は見たいよ…。
透弥さんと朋弥さんの二人を」
「晶…」
困った様に目を細め、
黙って見つめ合った。
「人の上に立つということはね、役職に甘んじて威勢を張ることや況して虚勢を張ることじゃない。真摯に下の者を導き補佐し責任を負うということなんだ。
簡単に助勢を請えるということを覚えさせてはいけないんだよ…」
透弥さんも辛い立場なんだよね?
これ以上困らせる訳には、
いかなかった。
けど…。
「透弥さんは?」
真っ直ぐ見つめる。
「透弥さんなら…この状況を変えられる?」
透弥さんもそらさずに見つめ返し
「駄目だよ…。
それは彼等の為には為らない。
この学園はパブリック校とは違う。何れ彼等も企業を…強いては日本経済を背負う逸材になるんだから…その為にも今は自分達の素行がどう影響を及ぼすかを知る必要があるんだよ」
厳粛に明断を下した。
理事長代理として当然の任務を、遂行しているのかもしれないけど
それでは朋弥さんとの勝負が無くなってしまう。
「透弥さんはそれでいいの?」
目尻を下げ、
「良いんだ…。朋弥とのことなら又別の機会にすれば良い」
嘘を吐く。
やっとここまで辿り着いたのに…
ずっと擦れ違ったままの不器用者同士がやっと素直に為れる時が、来たんじゃない。
「私は見たいよ…。
透弥さんと朋弥さんの二人を」
「晶…」
困った様に目を細め、
黙って見つめ合った。
「人の上に立つということはね、役職に甘んじて威勢を張ることや況して虚勢を張ることじゃない。真摯に下の者を導き補佐し責任を負うということなんだ。
簡単に助勢を請えるということを覚えさせてはいけないんだよ…」
透弥さんも辛い立場なんだよね?
これ以上困らせる訳には、
いかなかった。