ダーリンは王子様★
「いつもありがとう☆田中さん♪」


「いっいえ!とんでもないです!」


女の子はかけていた赤ブチの眼鏡を恥ずかしそうに上げた。


…田中さんっていうのか。



「つ、ツリー飾り付け終わったんですね!」


「うん☆意外とあっという間につけられてさ☆」




ちょっと…その飾り付けしたのあたしなんですけど!

王子あたしのことパシりに使ってただけですから!



「そうなんですか…あのっ…余計なこと聞いても…いいですか?」


「なに?」


「王子は…クリスマス…何か予定はありますかっ?」


「クリスマスは家族と海外旅行に行くんだ☆」



それ大空がさっき言ってたじゃん!
丸々パクッたよあの人!



「そうなんですか…さすが王子ですね…」


「いや、全然大したことないよ♪そういう田中さんは何か予定が?」


「あたしはないですっ!家で…家族とケーキ食べるくらいで…」


「そっか☆お互い、楽しいクリスマスになるといいね♪」


「は、はいっ!」



王子って本当スゴいなぁ…


もはや演技というより“王子”っていう別人格がいるカンジ…



「それじゃあ…しっ失礼しました!」


「またね☆」



田中さんは顔を真っ赤にしたまま生徒会室に帰って行った。


「………お前、その覗き見する悪趣味なクセ、いい加減直せよ。」


「バレてました?」


< 269 / 342 >

この作品をシェア

pagetop