ダーリンは王子様★
「あの…王子…」


「なに?」


あらら…ヤバい…


もしやキスしたの嫌だった!?同意がないと犯罪になりますよね!?


強制わいせつ罪!?



「あのー……」



蒼井は何か言いたそうにモジモジしている。



どうしよう…もう帰りますとか言われたら俺たぶんショックで一生立ち直れない気がする!



「あの…」


「……うん…」


「…ギューしてもいいですか?」


「ぎゅ…ギュー?」



ギュウ…

牛??


んなわけねぇな。



「…くっついてもいいですかって…ことです。」


「あぁ。」



そういうこと!



え、てか、全然かまいませんけど!



「いいよ。」



俺がそう言うと蒼井はペタっとくっつき、腕を腰のあたりに回し俺のヨレヨレのパーカーをつかんでいた。



あー…なるほどねー…


確かにねー…


ギューしてますよ。



実にかわいいですよ。


なんでだろう…


蒼井を抱き締めることなんて今まで何回もあったのに…


今日はひと味違います。



俺もそうっと腕を回して蒼井を抱き締めた。



…どうでもいいけど、


あったかいー。


なにこの子、

湯たんぽみたい。


超あったかい。


離したくないんですけど。


あまりのあったかさと心地よさに自然と体重が蒼井にかかってしまった。



「わぁっ!」


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