人魚姫~A Mermaid Princess of victory~
入学式も無事に終え、大学生になった。


詩音は相変わらず頭も良くて、俺に勉強を教えながらも、志望校に合格した。


俺も、詩音のおかげで、なんとか試験をパスして、今は学部こそ違うものの、詩音と同じ大学に通っている。



“なぁ、詩音。

親、大丈夫なのか?
こっちの学校行くこと、ちゃんと許可もらってんの?”


“もちろん”


“じゃっ、じゃあ、政略結婚の話はどうなったんだ?”



“あぁ、あれね。条件付きだから”


“えっ?”


“もし、私が高校3年間で、好きな人ができなかったらって。


前に直聞いたでしょ?
`なんで助けたんだ?´
って。


そんなの決まってんじゃん。


直のことが好きだったからに”



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