現代戦国時代2
バタバタと小太郎は仕事に戻っていった。
 
「ふう。何だか弟ができたみたいだな。さて、俺はその間に何をしようかね」
 
懐を見れば、宝玉がかすかに見える。
 
宝玉の力を試してみたいところだが、城の中ではさすがに気が引けた。
 
「仕方ない。光秀に言って、何か仕事をもらうか」
 
俺は城に戻り、入り口のそばにいた女中に光秀がどこにいるか尋ねた。
 
女中に教えてもらった部屋に行くと、光秀がちょうど何やら文を書いている。
 
「手紙か?」
 
「ええ。同盟を約束するためのものですよ」
 
「なるほど」
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