もしも。
◆もしも私が貴方のようになれるのなら◆
翌朝、私は普通に出勤した。
沢水とは何でもないというオーラを出して仕事をした。

「ねぇ、桜井さん。沢水とはどんな関係?」

…はぁ。

「別に…ただの仕事仲間」

それしか言えない。彼に申し訳ないもの。遊び相手に知られたら私は一体どうなるのかしら。

私だけじゃなかった。沢水も…責められるんじゃないかな。

「ええっ!!沢水言ってたのに!」

「何を?」

「桜井さんと絶対に結婚するし!って言ってたから」

はぁ?
冗談が過ぎるでしょ。
何を考えてるんだか。

「冗談じゃないからね?桜井さん♪」

後ろから沢水が現れた。

もしも私が貴方のようになれたら、自分をさらけ出して生きることが出来たでしょうか。

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