もしも。
「今日も行こっ」

結婚なんて口実だ。身体を重ねることが目的のはず。

遊ぶほうはいいかもしれないけど、遊ばれる私のことも考えなさいよ。

「どーしたら笑ってくれるかな?」

笑う?
貴方の目の前では、絶対に笑わない。
貴方じゃなくても笑わないか。


もしも私が貴方のように素直に笑えるのなら、人生も輝いていたでしょうね。


沢水と身体を重ねても虚しく感じ始めた。
どんどん私は、欲張りになる。


最終的には…【愛してほしい】


くだらない感情を持ちはじめた。
愛してほしい?
くだらない。


「好きだ…」


私のどこが好きなのだろう。
どこを見て私を求めたのだろう。


疑問ばかりが浮かぶ。


もしも私が貴方のようになれたら、素直に好きと言えるだろう。


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